先日、俺は誕生日を迎え26歳になった。
そのお祝いとして、パートナーが”回らない寿司”に連れて行ってくれたから「人生で初めて高級寿司を食べた感想」と称して記事にする。
「まだ”回らない寿司”に行ったことがない人」、「”回らない寿司”の常連だけど初々しいあの頃の気持ちを思い出したい人」の参考になれば嬉しい。
回らない寿司とは？
「そもそも、”回らない寿司”ってなんじゃい！？」という人はこの記事にたどり着いていないと思うけど、一応解説しておく。
回らない寿司とは？
回らない寿司とは「握り寿司（江戸前寿司）を提供する寿司屋のうち、回転寿司を除外した従来型の寿司屋」のこと。
一般的に”回らない寿司”は「安く手軽に寿司が食べられる回転寿司に対して、高価で敷居も高いが美味い寿司を提供する店（高級志向の寿司店）」を指して使われる言葉だ。
つまり、”高級寿司店”ってこと。
ザギンでシースー
一昔前（バブル期）に「ザギンでシースー（銀座で寿司を）」という言葉が流行っていたことからも、「高級寿司店＝銀座」のイメージがある人も多いと思う。
実際、”回らない寿司”は日本の外食の中でも最も高価な部類に入ることが多い。
そんなわけで、多くの日本人にとって”回らない寿司”は憧れなのだ。
高級寿司店で港区女子がプチ炎上
庶民の憧れ”回らない寿司”だが、最近「プチ炎上」したことでも話題になっていた。
散々話題になっていたから詳しくはググってみてほしいけど、端的に言うと「西麻布の高級寿司店で港区女子が店主と揉めた内容をSNSに晒したことで炎上した」って感じ。
実にくだらない内容だが、世間の注目度は高い。
”旨い寿司が食える”という飲食店としての枠組みを超えて話題性を集めるほど、”回らない寿司”は人々にとって特別なモノなのだ。
銀座の高級寿司店・一㐂（いちき）の「昼のおまかせコース」の食レポ
”回らない寿司”の解説はこれくらいにして、ここからは今回訪れた「銀座の高級寿司店・一㐂（いちき）」の食レポをしていく。
「昼のおまかせコース」は90分で旬の季節の素材を使った寿司が楽しめるコース。
職人さんが目の前で握ってくれるので、視覚的にも楽しめる。店内は比較的和気あいあいとしており、初めての人でも緊張せず楽しめそうだ。
寿司13貫＋味噌汁・デザート
1貫目は「中トロ」。
いきなりクライマックスみたいな寿司が出てきたことにテンションが上がる。
口の中でしゅわっとトロける。旨すぎ。
2貫目は「ゆず風味のイカ」。
イカしている。
3貫目は「カンパチ」。
実家にいたころ、おばあちゃんがよく魚屋さんで買ってきてくれたのがカンパチのお刺し身。
懐かしさを感じつつ、じっくりと味わった。
4貫目は「キンメダイ」。
味はもちろん、デザインが美しい。
5貫目は「マグロの漬け」。
上に乗っているのはからし。
6貫目は「サバ」。
上に乗った昆布とのコラボレーションがマジで旨い。
7貫目は「いくら」。
大粒で、口の中でパチっと弾ける。
8貫目は「恵方巻」。
ちょうど節分だったから、恵方巻を出してくれたとのこと。
耐えきれず酒を注文！
ここまで、冷たい烏龍茶と一緒に食べていたんだけど、耐えきれずお昼から酒を解禁した（笑）
もはや最初から頼んでおけばよかった。
ワインと日本酒を一品ずつオーダー。
高級寿司店は寿司とワインを一緒に楽しむイメージがあったからワインも頼んでみたけど、やっぱり寿司と合うのは日本酒だった（笑）
驚くほど甘い日本酒で、「高価な日本酒は甘い説」が俺の中で強固なものになった（違ったらすいません）
全てとろけるように美味い
9貫目は「ウニ」。
これがまたトロけるように旨いんだ。
こんなに臭みがなくて旨味あふれるウニは初めてだ。旨すぎ。
10貫目は「炙りマグロ」。
岩塩？とのコラボが旨すぎた。
11貫目は「エビ」。
どう考えても旨い。旨すぎて泣ける。
12貫目は「穴子」。
身がホロホロで、とろけた。
13貫目（ラスト）は「かんぴょう巻」。
極太の干ぴょうが旨いし、高級なネタが続いていたからなんだか安心感がある。
このあと、赤味噌の汁物が出てきて、デザートへと続く。
（味噌汁の写真は撮りそびれた）
デザートはイチゴゼリー。
満腹！満足度MAX！！
ご馳走様でした。
人生で初めて銀座の高級寿司店で”回らない寿司”を食べた感想
最後に、銀座の高級寿司店・一㐂（いちき）で「人生で初めて高級寿司を食べた感想」を書いていく。
旨さ以上に体験としてよかった
結論、寿司も旨かったが、それ以上に”学びのある体験”として最高だった。
まず、寿司は当たり前に旨い。それこそ、これまで食べてきたどの寿司よりも美味かった。
しかし、それ以上に印象に残っているのが「職人さんの接客」、「店の雰囲気」や「店の客層」だ。
なにより印象に残っているのは、職人さんの接客だ。
一緒に行ったパートナーが大きく口を開けれないで食べるのに苦戦しているのをみると、「シャリ小さくできるから言ってね」「かんぴょう巻、長くて食べづらいなら切るからね」と気さくに対応してくれた。
めちゃくちゃ笑顔で媚びへつらうような接客スタイルではなく、あくまでも静かにもてなす感じ。一見するとムスッとしていて怖そうにも見えたが、とても気さくな職人さん（おじい様）だった。
目の前のカウンターで握っているからこそできる粋な接客に、素直に素敵だなって思った。
高級寿司店は民度がよい
また、店の雰囲気は思った以上に和気あいあいとしていた。
勝手なイメージで、高級寿司店はみんな黙って職人さんが出した寿司を食べるものだと思っていた。もっと言うと「喋ったらいけないピリついた空気感があるのかな？」と思っていた。
実際に訪れてみると、（店によるのかもしれないが）みんな思い思いにおしゃべりをしながら食事を楽しんでいた。
客層も品のある30代以降のご夫婦（カップル）が中心で、店にいた中で一番若いのは我々だった。
思い出に残るよい時間を過ごせた
ガヤガヤした居酒屋の雰囲気も好きだけど、ゆっくりおしゃべりを楽しみながら美味しい寿司を食べるのは至福の時だった。
お値段は張るから気軽に行けたもんではないが、また記念日とか特別な日は行けたらなぁって思う。
26歳、初めての高級寿司は記憶に残る良い思い出となった。
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