2022年10月25日、アディダスはカニエ・ウェストとのパートナーシップ連携を解消すると発表した。
これはつまり、「イージーブーストシリーズ」の終焉を意味している。
2015年に始まり近年のスニーカーブームの起爆剤となった「イージーブースト350」をはじめ、多くの人々を魅了してきたイージーブーストの終了には突然のことすぎて俺は衝撃をうけている。

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イージーブースト(Yeezy boost)とは?
「YEEZY BOOST(イージーブースト)」は、2015年2月12日に、ニューヨークファッションウィークで発表された、アディダスオリジナルズとカニエ・ウェスト(ラッパー)とのコラボレーションライン。
2019年頃まで続いた第2次スニーカーブームの火付け役で、毎回発売と同時に即完していた。全盛期は発売当日、アディダス公式のオンラインサイトがアクセス過多でサーバーダウンするほどの人気ぶりだった。
機能性・デザイン性・話題性を兼ね備えていた
人気ラッパーとのコラボスニーカーであるだけでなく、日本の足袋を彷彿とさせる独特なシルエット、当時のアディダスの最新テクノロジー「Boostフォーム」をふんだんに使用したことによる圧倒的な履き心地の良さが人気のカルト的人気を誇った理由である。
これまでのアーティストとアパレルのコラボは、既存のアイテムにアーティストロゴを入れるのが主流だったが、カニエ・ウェストはデザインそのものからオリジナルで作成し、独特の感性を発揮していた。
これほどまでに革命的なコラボレーションは後にも先にも無いだろう。
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イージーブーストとカニエ・ウェストが契約解消した理由

Photo by Jonathan Leibson/Getty Images for ADIDAS
気になる「イージーブーストとカニエ・ウェストが契約解消した理由」は、度々繰り返されていたカニエ・ウェストによる過激な人種差別発言の数々に遂にアディダスの堪忍袋の緒が切れたから。
単一民族国家である日本においては人種差別はあまり話題にならないが、様々な人種が集まるアメリカにおいて、人種差別発言はタブー。なんの影響力もない一般人ならともかく、カニエ・ウェストはもはや世界的スターであり、アーティスト。そんな彼が公の場で人種差別発言を繰り返すことの影響力はハンパじゃない。
反ユダヤ主義の発言に非難の声が殺到し、カニエ・ウェストとコラボしているアディダスにも多数の抗議が入ったそうだ。
いくらカッコいいプロダクトを開発するとはいえ、アディダスが国際的企業である以上、カニエ・ウェストの人種差別発言の数々は到底容認できるものではない。
人種差別はマジのタブー
これまでもカニエ・ウェストはさんざん過激な発言を繰り返していたが、今回の人種差別発言オンパレードがトドメの一撃となってしまったようだ。
ちなみに、アディダスの他、高級ブランド・バレンシアガがカニエ・ウェストとのパートナーシップを解消し、SNS運営のFacebook(メタ)やTwitterがカニエ・ウェストのアカウントを規約違反で凍結した。
事態は想像以上に深刻なものとなっている。
イージーブーストの中古市場価格が急激に上がっている
今回のカニエ・ウェストとアディダスの契約解消をうけてイージーブーストの中古市場価格が急激に上がっている。
イージーブースト350をはじめとした人気スニーカーはカニエ・ウェストとアディダスが共同開発した製品で、今回の契約解消をうけて今後発売されることがほぼなくなったと予想されるからだ。
少なくとも今後、新作が出ることはありえない。
最近は注目度が落ちて「オワコン」と揶揄されていたイージーブーストシリーズだが、マジで終わってしまった途端、逆に価格が高騰するのは皮肉な話だ。
口は災いの元
今回のカニエ・ウェストとアディダスの契約解消、および一連の騒動から学べることは「口は災いの元」ということだ。
別に心のなかで何を思っていてもいい。しかし、一度でも心の内を口に出した瞬間、その考えはあなただけのものではなくなる。そして、どんなに頑張っても取り消すことはできない。
TwitterやFacebookを含む、多くの人が見ているSNSでの発言はもちろん、誰が聞いているか分からない以上、過激な発言はするもんじゃない。
adidasは365億円の損失
ちなみに、今回のカニエ・ウェストとの契約解消によってアディダス側には約365億円の損失が出るとのこと。今回の意思決定で、アディダスは近年のアディダスの人気&売上の大部分を支えていたイージーブーストシリーズを失うことになる。
契約を解消されたカニエ・ウェストも、多くの売上を失うことになったアディダスも、両者共に不幸になっている。
口は災いの元であることを改めて理解しておかねばならない。
突然の終了で非常に残念
最後に、個人的にイージーブーストシリーズ、特に「Yeezy boost 350」は俺が本格的にスニーカーにハマるきっかけとなった一足でもあるから、今回の発表は非常に残念である。
まさかこんなに突然イージーブーストが終わりを迎えるとは思っていなかったから、一足だけでも買えて本当にラッキーだったと思う。
今持っている「イージーブースト350v2」は大切に履き続けようと思う。
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