今回は、ストリートブランドの王様「シュプリーム」の天才的なマーケティング戦略と、ダサいと言われる原因について解説する。
Supreme(シュプリーム)はストリートファッションの王様(キング)
この記事にたどり着いている時点で知らないという人はいないと思うけど、一応「シュプリームとは?」について解説する。
シュプリームは、1994年にアメリカのニューヨークで創業されたスケートファッションブランド。
ストリートファッションの王様(キング)という異名を持つシュプリーム。もはや服に興味がない人でも名前やロゴを知らない人はいないはず。
ストリートファッションを語る上で欠かせないブランドとなっている。
Supreme(シュプリーム)はマーケティング戦略の天才
Supreme(シュプリーム)はマーケティング戦略の天才だ。
最初期のシュプリームはかなり尖ったマーケティング戦略を取っていた。
カルバン・クラインの広告を勝手に使用
なかでも有名なのが、ケイト・モスをモデルに起用したカルバン・クラインのモノクロ広告にSupremeロゴのステッカーを貼り付けるプロモーションだ。
他ブランドの広告に自分たちのブランドのステッカーを貼り付けるとか、尖りすぎ!!訴えられてもいいレベル(笑)
当然、プロモーション直後、カルバン・クラインから猛烈な抗議を受けたそうだ(当たり前)
しかし、その尖った強気なブランドイメージに多くのスケーターが魅了され、今日では世界中にファンを抱える超ビッグブランドになっている。
元祖・炎上マーケティング
シュプリームは現代における炎上マーケティングの先駆けと言ってしまっても過言ではないだろう。
どんな商品も、そもそも知ってもらわなければ意味がない。
他人に迷惑をかけるプロモーションを肯定するわけじゃないけど、莫大な広告費を払うことなく、他ブランドの広告に乗っかって一気に知名度と話題性をブチ上げたシュプリームのマーケティング戦略は天才以外のナニモノでもないだろう。
高級ブランドのデザインを勝手に使用して話題を集める戦略が天才的
シュプリームのマーケティング戦略の上手さは、カルバン・クラインの広告事件にとどまらない。
シュプリームは、ルイ・ヴィトンやグッチなど、いわゆる”高級ブランド”のデザインを勝手に使用して話題を集めていた。
いわゆる非正規コラボ、、というかパロディーで、当時も大きな話題になった。
モノグラムをパクって訴訟問題に
当然、世界的ハイブランドのデザインを勝手に使って無事なはずがない。2000年、シュプリームはルイ・ヴィトンのモノグラムをパロディしたボックスロゴTシャツ、ニットキャップ、スケートデッキ、ステッカーなどを発売したことで、ルイ・ヴィトンに訴訟を起こされている。
しかし、2017年、なんと正式にシュプリームとルイ・ヴィトンのコラボが実現した。
普通に考えて、過去に訴訟を起こした相手とコラボするなんてありえない。しかも、世界一売れている、絶大な権威・歴史を持つハイブランド「ルイ・ヴィトン」が、だ。
世界中で認められるブランドに
このコラボは、もはやシュプリームの影響力は、歴史あるハイブランドも無視できないレベルのものであった証明とも言えるだろう。
シュプリームは、数々のパロディー商品で訴訟されるも、驚異のマーケティング戦略で着実に実力をつけて、遂には公式コラボを実現するとかいう伝説を作ってしまったのだ。
シュプリームの接客態度が話題に!これもマーケティング戦略の一部
シュプリームといえば、独特の接客スタイルがウケて一部の界隈ではカルト的な人気を誇っていることでも有名。
YouTuberでは「シュプリーム店員のモノマネ」が大バズリし、この動画をきっかけにシュプリームを知った人も多いらしい。
このモノマネをやっている宮戸フィルムさんの本職は芸人さんとのことで、別にシュプリームからお金をもらってモノマネをしているわけではない。
あまりにも雑なシュプリームの接客態度に逆に感銘をうけて、面白いからとモノマネを始めたそうだ。このモノマネが話題を呼び、結果的にシュプリームの認知度向上に一役買っている。
接客態度が悪すぎて逆にバズるとか、面白すぎて腹が痛い(笑)
シュプリームはお金をかけないマーケティング戦略が本当に上手い。
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Supreme(シュプリーム)がダサいと言われる原因
世界中のセレブやスケーターなど幅広い層に愛されるシュプリームだけど、ダサいと思われるデザインのアイテムが紛れているのも事実。
「これ、シュプリームじゃなかったら絶対買わないな」というアイテムは割と多い(笑)
しかし、おそらく「シュプリームがダサい!」と言っている人は、それら服のデザインだけを指しているわけではだろう。
シュプリームを着ている人がダサい説
「シュプリーム(を着ている人)がダサい」という意見に俺は半分納得だ。
シュプリームの着用層には、スケートカルチャーとか、シュプリームの歴史が好きで着ている人、純粋にデザインが好きで着ている人がいる一方で、そうじゃない人も多い。
”そうじゃない人”はいわゆる成金や小金持ち、マルチ商法の勧誘系か、もしくはヤンキー層に多い。
お金持っていますアピールや、ギラついたオラオラ系のヤンキーが、ドヤ顔でシュプリームのボックスロゴTシャツを着ているのを見ると悲しくなる。しかも、ヤンキー達に至っては偽物の場合も多い。
着ている層がダサいから、結果的に”シュプリームがダサい”と紐付けられてしまっている。
アイテム自体のデザインがダサいケースもあるけど、一部の着ている人達のイメージが悪いことが、シュプリームがダサいと言われる主な原因だろう。
カルチャーがカッコよすぎてダサいデザインでも許されている
今回はダサいと言われがちなシュプリームについて、その実態とシュプリームの天才的なマーケティング戦略をミックスして解説した。
着ている層がダサいとか、ダサいアイテムが紛れているとか、色々言われることが多いシュプリームだけど、そのカルチャー・歴史を知るとファンになってしまうほどの魅力がある。
特にシュプリームの尖ったマーケティング戦略の数々は、天才以外のなにものでもない。
カルチャー・バックグラウンドがカッコ良すぎるから、もはやデザインとか着ている層が、とかどうでもいい。
シュプリームについて知ればしるほど、いつの間にかあなたもファンになっていること間違いなしだ。
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