今回は甲虫王者ムシキングの「ギラファノコギリクワガタ」のカードを購入したからレビューする。
「うわ!懐かしい!」と思ったそこのあなた。たぶんあなたは俺と同世代のはず。
これはあの頃手に入らなかった憧れを大人の力(お金)で解決した、それだけの記事(笑)
甲虫王者ムシキングとは?
『甲虫王者ムシキング』は、セガが展開していたトレーディングカードアーケードゲーム。
2003年に発表されてからというもの、2010年の終了まで全国の小学生を中心にカルト的人気を集めていた。
基本ルールは「ジャンケン」であり、この単純明快なルール設定も人気に拍車をかける要因となった。
また、プレイヤー間での活発なカード交換が行われていたこともあり、結果論ではあるが、当時の小学生たちが「物々交換」や「交渉」などのスキルを身につけるきっかけとなった。
金レアカードは子どもたちの憧れの的だった
あの頃、俺を含む全国の小学生達は「ムシキングの金のレアカード」に夢中だった。
ただ券面キラキラ輝いてカッコいいからではない。
金のレアカードに価値が合ったのは、子どもたちの中に「金のレアカードは価値があるものだ」という共通認識があったからだ。
「周りのみんなが憧れている1枚。手に入れればみんなから羨ましがられること間違いないし」
ある種のステータスがそこには存在したのだ。
今となってはムシキングの金レアカードに価値を感じる人は多くない。だから例え今このカードを手に入れたとしても、当時のような高揚感は得られない。
ただ、あの頃の憧れと思い出に少し触れることができた気がして少しだけワクワクした。
「ギラファノコギリクワガタ 2004年夏限定ver.」カードのレビュー
これが「ギラファノコギリクワガタ」の 2004年夏限定カードだ。
俺が小学校2年生の時に同級生が持っていて密かに憧れていたカード。
たしか、小学校の下駄箱で取引されている現場にたまたま居合わせていたことでこのカードの存在を知ったんだった(笑)
ギラファノコギリクワガタは右上の「ムシカード番号:001」が意味する通り、一番はじめに登場したムシカードだ。
長いムシキングの歴史で様々なバーションの絵柄が登場したけど、2004年夏限定カードの絵柄が一番美しいと思う。
なぜなら、2004年夏限定ver.は唯一のシンメトリー(左右対称)デザインだから。
例えば、同じ2004年の春コレクションのギラファノコギリクワガタのカードデザインがこちら。
左前からアップで撮影したようなデザインで、これはこれでカッコいいんだけど左右対称の美しさはない。
やはりシンメトリーデザインの「2004年夏限定ver.」はムシキング歴代デザインの中でもNo.1だと思う。
ちなみに、「金レアカード」にはホログラムシートが使われていて、光をあてるとキラキラ光る。
この光り方がまた独特で美しい。
ちなみに、同じ金レアカードでもコレクションによってホログラムのデザインは変わる。
この六角形ホログラムのデザインは、その後の”夏限定コレクション”でも受け継がれていくことになる。
裏面はこんな感じ。
この青い券面にも憧れていた。
当時の思い出が蘇ってくる。あの頃もよかった。
フリマアプリで2,000円だった
ちなみに、購入価格は2,000円ほど。
フリマアプリでたまたま見つけて、即ポチした。
驚くべきことに、20年も前のカードなのに保存状態がめちゃくちゃ良い。
おそらく、子どもたちが使っていたのではなく、大人がコレクション用に所有していたものだろう。
憧れを叶えることに合理的な理由はない
今回「ムシキングのカード」を購入したことで、”子供の頃の憧れを買う”ということにロマンを感じるとともに「子供の頃の憧れは根深く残っているものなんだな〜」と考えさせられることとなった。
ムシキング自体は2010年をもって終了している。
だから今更「つよさ200のギラファノコギリクワガタのカード」を手に入れたところで使いみちはない。
しかし、俺は満足している。なぜなら、心が満たされたから。
昔懐かしい思い出に浸ることができたし、あの頃の憧れを手に入れたという満足感もある。
モノの価値は時価で考えるべき
モノの価値は時価で考えるべきだ。今回のムシキングカードについても、「あの時だったからこその価値」というのは間違いなくある。
憧れを叶えるのはいつになってからでも遅くないけど、その憧れを叶えるインパクトのデカさでいうと、憧れを持った瞬間が一番デカイ。
これからまた多くの憧れに出会うだろう。
”いつか”ではなく、”今”叶えられるように「最低限、お金を稼がねば」と思わされた。