今回は、人生で初めて友人の結婚式に参加した感想と、ご祝儀のマナー、スーツの着こなしのマナーについて解説していく。
これから結婚ラッシュが始まる俺と同世代(1997年~1998年生まれ)の参考になればうれしい。

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俺は結婚式いらない派(だった)
これまで俺は「結婚式なんてする必要ないのでは?」と思っているタイプだった。
なぜなら「結婚式は莫大な費用がかかる割に大した満足度もなさそうだ」と思っていたから。
そこに300万円の価値はあるのか
ゼクシィの結婚トレンド調査(2021年調べ)によると、挙式・披露宴の平均総額は292万円だそうだ。
1日で300万円吹き飛ばす買い物なんて人生でしたことがない俺は、価格に対して得られる対価の想像がつかず、結果的に懐疑的な目で見てしまっていた。
プランナーはバキバキの営業マン
それに加えて、元々結婚式のプランナーだった前職の先輩が「結婚式のプランナーはバリバリの営業マンだよ。”一生に一度”という言葉に人は弱い。いかにオプション盛り盛りでご契約頂くかが勝負なんだ!」と話していたこともあり、どこか冷めた目で見てしまっていた。
人生で初めて友人の結婚式に参加した感想
人生で初めて友人の結婚式に参加した感想を一言でいうなら「あ、普通にイイな」だった。
価格に対して得られる対価がどうだとか、そんなことはどーーーーでもいい!!
シンプルに、大切な友人が幸せそうなのを見ていると俺も幸せな気持ちになった。
だから、参加して本当によかった。
ワケがわからん儀式の数々。でも、それでいいじゃない
たしかに、「人前式」とかいうよくわからん儀式への疑問は残るけど、”誓いの言葉を拝読”とか”結婚誓約書にサイン”とか「BtoB営業の受注シーンかよ!」とツッコみたくなる気持ちもあるけど、本人たちが幸せそうならそれでいいじゃない!
今回は俺の高校時代からの友人の結婚式だったけど、今まで俺が見たことないレベルで終始笑顔で幸せそうな彼らを見ていると自然と笑みがこぼれてきた。
人生はコスパが全てなわけじゃない
”価格に対する価値”とか、”コスパ”とか、なんかそういう世界に囚われすぎていた自分の視野の狭さを感じてしまった。
何事も否定的な目で見るのではなく、まず試してみてみることが重要だと改めて学んだ。
ご祝儀のマナー【新札は結婚式場で交換可能】
これから初めて結婚式に行く人にぜひ伝えたい、ご祝儀を渡す際のマナーを解説する。
ご祝儀は”新札”で
ご祝儀は「新札」で渡すのがマナーだ。
新札とは、その名前の通り新品未使用のお札のこと。
よく間違えられるのが「ピン札」だ。
ピン札は、使ってはあるけれど、折り目がついていないお札のこと。
結婚式のご祝儀で包むのは「新札」だ。絶対に間違えないでほしい。
新札は式場のフロントで両替すればOK
ここで、新札を手に入れるためのコツを解説する。
新札を手に入れるためには、平日に銀行に行って交換してもらうのが一般的な認識だろう。
しかし、土日休みの社会人が平日の昼に銀行に行くのは案外難しい。
そんなあなたに朗報で、実は結婚式場ではお札を新札に両替してくれることがほとんどなんだ。
つまり、予めご祝儀袋とお札を用意しておけば、当日結婚式場のフロントで新札に交換してもらえるってわけ。
もちろん、予め平日銀行にいって両替できるに越したことはないが、ちゃんと結婚式場でそのあたりは準備してくれているっぽい。
ご祝儀袋のデザインの選び方
ご祝儀袋選びにも注意すべきポイントがある。
結婚式場で使うご祝儀袋はコンビニで買える。
ただし注意が必要で、結び目が「蝶結び」のデザインは選んではいけない。引っ張れば簡単にほどけて結びなおせる蝶結びは縁起が悪いとのことだ。
だから、「あわじ結び」か「結び切り」と呼ばれる、固く結ばれ簡単にはほどけない結び方のデザインを選んでほしい。
ちなみに、蝶結びのご祝儀袋は出産祝いなどで使われることが多い。
この辺を理解しておかないと、シンプルに教養がないアホだと思われて恥ずかしいから注意してほしい。
袱紗はいらない
ご祝儀関係の最後は袱紗についてだ。
「そもそも袱紗ってなんやねん?」って人も多いと思う。
袱紗とは、ご祝儀やお香典を包む布のこと。
俺の場合、幼い頃に茶道を習っていたから聴き馴染みはあったが、結婚式でも使うアイテムだとは思っていなかった。
当然、持ち合わせていないわけだが、実は袱紗はハンカチで代用できる。
ちなみに、結婚式では受付でご祝儀を渡すから、ぶっちゃけハンカチにすら包んでない人も多く、そこまで気にしなくてもいいっぽい。
スーツの着こなしのマナー
結婚式に参加するにあたり、最も気になるのがスーツの着こなしだと思う。
スーツの着こなしを失敗して悪目立ちするのだけは避けたい。
そんなわけで、実際に結婚式に参列した経験からスーツの着こなしのマナーを解説する。
気をつけるポイントは5つある。
白スーツは絶対にNG
1つ目はスーツの色だ。
まず、新郎新婦の衣装と被る白スーツは絶対にNGだ。
白といえばウェディングドレスの色だし、新郎が白のタキシードを着ることもある。
あくまでも結婚式の主役は新郎新婦だから、主役を引き立てられるよう、ゲストは黒かダークカラーのスーツを選んでおくのがマナー。
白・シルバーネクタイじゃなくてもOK
2つ目は、ネクタイの色だ。
ネクタイは、黒とアニマル柄を選ばなければOK。
アニマル柄は動物の殺生をイメージさせるから「縁起が悪い」とされているらしい。これに関してはあんまり納得がいってないけど、まあ避けた方が無難だろう。
ちなみに、巷では「結婚式では白ネクタイか銀ネクタイを選ぶべし」と言われているが、ぶっちゃけ最近はどっちでもいいっぽい。
今回友人の結婚式に参列するにあたって、バレンシアガのちょい派手目なネクタイを付けていいか式場のプランナーさんに確認したところ「問題なくOK」とのことだった。
だから白ネクタイ・銀ネクタイじゃなくてOK。
ポケットチーフはいらない
3つ目はポケットチーフの有無だ。
結論、いらない。
胸元に華やかさをプラスするポケットチーフはあるに越したことはないが、べつにマストアイテムではない。
俺はナシで参加した。
いつものビジネス靴下でOK
4つ目は靴下だ。
もはや言うまでもないかもしれないが、白靴下やくるぶし丈ソックスはNG。
仕事でスーツを着た経験がある人ならまずスーツに白靴下を合わせるなんてアホなことはしないと思うが念の為。
靴下は、基本的に黒で無地のものを選んでおこう。
クラッチバッグが最も無難
5つ目は、カバンだ。
カジュアルな印象になるリュックやトートバッグ、「仕事かよ!?」と思われるビジネスバッグは避けて、クラッチバッグを選ぶべし。
クラッチバッグと聞くと、一昔前のギャル男・お兄系ファッションの代名詞と思われがちだが、実は「格式の高いパーティーなどでドレスを着ている女性が化粧品やハンカチを持ち歩くためのバッグ」として生まれた背景がある。

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550344951163
今回、俺は無印良品のストラップ取り外し式のサコッシュをクラッチバッグとして持っていった。
別にブランドとかこだわる必要はないし、手元にクラッチバッグがなければAmazonで3,000円くらいから売っているしこの機会に買っておくのも全然アリだと思う。
惰性で結婚式に参加すると双方不幸になる
最後に、結婚式にお呼ばれされる側が持っておくべき大切な心構え・考え方を解説する。
それは、結婚式に招待された場合「心の底からお祝いしたい友人の結婚式にのみ参加すること」だ。
惰性で参加するのはやめるべき
「いや、当たり前やん?!」って思うかもしれないが、実はそんなこともない。
というのも、歳を重ねてそれなりに知り合いが増えてくると、大して親しくもない友人の結婚式に誘われることも増えてくる。
結婚式に招待される側の「かけるコストと時間」も決して安くはないし短くはない。
上京している人が地元の友人の結婚式に参加する場合は、地元に帰る必要があるし、海外で開かれる挙式に出るとなったらそれこそ一泊二日では済まないだろう。
中途半端な職場の知人や、大して連絡もとっていなかった地元の知人の結婚式に惰性で参加するのはやめるべき。
なぜなら、呼んだ方も呼ばれた方も不幸になるから。
結婚式に1人呼ぶごとに2~4万円の赤字が出る
冒頭でも紹介したゼクシィの結婚トレンド調査(2021年調べ)によると、結婚式(挙式・披露宴)の平均総額は292万円、平均招待客数は43人だそうだ。
単純計算で、1人あたり約6.8万円かかっていることが分かる。
そして、結婚式のご祝儀の相場は3万円〜5万円。
つまり、1人呼ぶ毎に結婚式の主催者は1.8万円〜3.8万円の負担を強いられることになるということだ。
別に大して出たくもない結婚式に惰性で参加した場合、招待された側は移動も含めて”1日〜2日分の時間”を失うことになり、招待した側は1.8万円〜3.8万円分のお金を損することになる。
結果、Lose-Loseにしかならず、どちらも不幸になる。
参加拒否するという優しさもある
「招待されたから断るのも失礼だしとりあえず参加するか〜」ではない。むしろその”とりあえず”を選ぶほうが失礼。
自分が心のそこからお祝いしたい相手ではない場合、勇気をもって「断る」という選択肢を取ることがお互いのためになるし、誰も幸せにならない不毛な結果を防ぐ方法なんだ。
繰り返しになるが、心から相手の幸せを喜べるような大切な友人の結婚式に関しては出席すべきだと思う。
その上で、時にはしっかりと「NO」を伝えることが本当の意味での優しさになるはずだ。
至極当たり前のことだけど、大きな気づきだった。