今回はアメリカ映画でダンディな俳優さんが使いがちなオイルライター『Zippo(ジッポー)』を購入した感想と、実際に使用して分かった注意点を書いていく。
『Zippo(ジッポー)』とは
『Zippo(ジッポー)』は、1932年創業のアメリカの会社・ZIPPO社が手掛ける金属製のオイルライター。
『Zippo(ジッポー)』という商品名があまりにも有名であるため「オイルライター=Zippo(ジッポー)」と勘違いされがちだが、あくまでもZippo(ジッポー)はオイルライターのいちブランド名(商品名)にすぎない。
様々な逸話を持つ伝説のライター
長い歴史を持つ『Zippo(ジッポー)』には様々な逸話が残っている。
第二次世界大戦中、敵兵から狙撃された兵士が、胸ポケットに入れてあった『Zippo(ジッポ)』が弾を跳ね返してくれたおかげで助かったというエピソードはあまりにも有名だ。
『Zippo(ジッポー)』を購入した理由
俺が『Zippo(ジッポー)』を購入した理由は、そのカッコよさに昔から憧れていたから。
ぶっちゃけ、俺の私生活でライターを使う場面はお香やキャンドルに火を付ける時くらいしかない。
別にお香に火をつけるくらいなら100円ライターで十分だし、キャンドルに至っては、チャッカマンで火を着けることの方が多い。
『Zippo(ジッポー)』で火を付けるメリットはないし、使いにくいのも明らか。
それでも俺は『Zippo(ジッポー)』が欲しかった。
実用性うんぬんではない。ジッポは男のロマンなのだ。
俺が購入した『Zippo(ジッポー)』のレビュー
早速、今回俺が購入した『Zippo(ジッポー)』を開封していく。
お値段は秋葉原のドン・キホーテで税込み3,179円だった。
シンプルで無駄のない美しいフォルム
何よりも素晴らしいのは、このシンプルで無駄のない美しいフォルムだ。
ごちゃごちゃしたデザインや色使いは一切ない。若干の丸みを帯びた長方形のデザイン、まさに黄金比だ。
無骨な機能美
リッドと呼ばれるキャップを外すと着火部分がむき出しになる。
親指でリッドを弾いて開く「カキン!」って音がたまらなくお洒落。
ケースの底には「ZIPPO」の刻印がある
底の部分には「ZIPPO」の刻印がある。
正真正銘、ホンモノの証だ。
「芯」はグラスファイバー製
片側8個、合計16個の通気口があるフードは「チムニー」と呼ばれる防風ガード。
『Zippo(ジッポー)』の耐風性の強さはこのパーツによる功績が大きい。
芯はウィックと呼ばれ、グラスファイバーをコイル線で編み込んで作られている。
着火は超簡単!
着火方法は至ってシンプル。
ホイールを回して着火石と擦り合わせることで火花を起こし、オイル芯に火をつけるだけ。
『Zippo(ジッポー)』は蓋を閉める必要がある「消火」以外の全ての動作を片手でこなせる。
『Zippo(ジッポー)』を使うには「オイル」と「フリント(発火石)」が必要!
『Zippo(ジッポー)』は本体だけでは使えない。
火をつけるためには、別途オイルを購入する必要がある。
このオイルはZIPPO社純正のものを使おう。特に高価なものではなく、全国のコンビニで1本400円ほどで手に入る。
交換用「フリント(発火石)」もコンビニで買える
交換用の「フリント(発火石)」についても、コンビニで購入可能。
交換頻度について、一日にタバコを一箱吸うようなヘビーユーザーでも1ヶ月に1回も交換しなくて大丈夫みたい。
【メリット】Zippo(ジッポー)は実用性とカッコ良さの二刀流!
実際に使ってみて感じた『Zippo(ジッポー)』を使うメリットは下記。
- 所有欲が満たされる
- 「カキン」と響く独特の開閉音にテンションが上がる
- 抜群の着火力
ぶっちゃけ、実用的なメリットはそんなに無い。
所有欲が満たされる
一番のメリットがこれ。
もはやレアカードの類と何ら変わりない。とにかく、カッコいいアイテムを持っているという所有欲が満たされる。
90年以上変わらない洗練されたデザインで、飾って楽しむこともできる。インテリア小物としての側面もあるのかもしれない。
「Zippo」独特の開閉音
実際にお香に火をつける時に「カキン」と響く蓋の開閉音がなんとも心地よい。
「シュボッ」という着火の瞬間の音も良いが、蓋を開ける音は「Zippo」ならでは。
抜群の着火力
これに関しては、室内で使うことが多い俺にとってはあまりメリットになり得ないんだけど、『Zippo』は風に強いというメリットがある。
一般的なライターはボタンを押し続けていないと火が消えてしまうが、『Zippo』は蓋を閉めるまで火が消えない。それに一発で火がつくから、何度もカチカチとボタンを押す煩わしさがない。
【デメリット】Zippo(ジッポー)は手入れが面倒くさい
実際に使ってみて感じた『Zippo(ジッポー)』を使うデメリットは下記。
- 着火時のオイル臭が気になる
- 定期的なメンテナンスが必要
- 大きくて重い
ぶっちゃけ、メリットよりもデメリットの方が多い。
着火時のオイル臭が気になる
まずはこれ。
着火時のオイル臭が結構気になる。
一般的なライターはガス式だし、ほとんど臭いがしない。対して『Zippo』はオイル式だから、着火時にオイルが燃える独特の香りがする。
定期的なメンテナンスが必要
『Zippo(ジッポー)』は手入れさえ行えば半永久的に使える。
逆に言えば、手入れを怠ると思いの外早く寿命が来てしまう。
具体的には「フリント(着火石)」がすり減ったら交換する必要があるし、定期的なオイルの補充は不可欠だ。
芯が焦げ付いてきたら引っ張って焦げた先端をハサミで切る必要もある。
別に大した手間ではないんだけど、メンテンスフリーの100円ライターと比べると手間はかかる印象。
大きくて重い
ほぼ持ち運ばない俺にとってはあんまり関係ないデメリットなんだけど、『Zippo(ジッポー)』は100円ライターに比べてかさばるし重い。
『Zippo(ジッポー)』の購入時/使用時の注意点と解決策
ここからは『Zippo(ジッポー)』を購入する際・使う際の注意点を紹介する。
インサイドユニットに緩みがないか確認する
まずは、『Zippo(ジッポー)』を購入する際の注意点から紹介する。
今回、俺はドン・キホーテで購入したのだが、傷がないかどうか、見た目こそ確認したものの、インサイドユニットに緩みについては確認していなかった。
実際に家に帰って使ってみると、数回開け閉めしただけでインサイドユニットがせり出てくる。写真の状態がまさにそれ。
インサイドユニットの横幅をペンチで調整してこの問題は解決することができたが、購入時に確認しておけば余計な手間は発生しなかったはずだ。
フリント(着火石)の紛失に注意
『Zippo(ジッポー)』のフリント(着火石)はめちゃくちゃ小さい。写真のジッポーの横に写っている米粒みたいなのがフリント。
あまりにも小さいから、パーツの交換時に気づかないうちに紛失してしまっていた。
それに気づかず、「あれ?火がつかないぞ??」とひたすらホイールを回し続けていたのは秘密。
フリント(着火石)の紛失には注意だ。
『Zippo(ジッポー)』はドン・キホーテよりAmazonで買う方が安い
今回、俺はドン・キホーテで『Zippo(ジッポー)』を購入したが、この記事を書くにあたってAmazonや楽天を見てみたら、そっちの方が安かった。
安いと「偽物なんじゃないか?!」と思いがちだが、本場アメリカでも『Zippo(ジッポー)』はそこまで高価なアイテムではない。たしかに100円ライターに比べれば高いが、それでも日用品の範疇を出ないから、定番の『Zippo(ジッポー)』であれば3,000円くらいで買える。
『Zippo(ジッポー)』はクロムハーツやルパン三世とのコラボがアツい
長い歴史と世界的な普及率の高さをほこる『Zippo(ジッポー)』は様々なブランドとコラボを行ってきた。
「クロムハーツ」や「ポール・スミス」などの高級ブランドから「シュプリーム」などのストリートブランド、更に「ルパン三世」などのアニメまでかなり幅は広い。
クロムハーツコラボの『Zippo(ジッポー)』はビビるくらい高価
特にクロムハーツのジッポはバイカー憧れのアイテムだ。
価格は10万円〜と異次元に高いんだけど、それでも欲しがる人はめちゃくちゃ多い。
次元愛用の『Zippo(ジッポー)』はフラットトップ仕様
ルパン三世の作中においても『Zippo(ジッポー)』は頻出アイテムのひとつ。タバコをこよなく愛する次元が「Zippo」を使っている姿に憧れを持っていた人も少なくないだろう。
作中で次元が愛用しているのは、角に斜めのラインが入っているフラットトップ(蓋の上部が平ら)の初期モデル。
一見すると普通のジッポーと変わらないが、初期モデルと言うのが彼ならではのこだわりというか、渋さを感じさせる。
【感想】『Zippo(ジッポー)』は手間を楽しむイキな大人のアイテム
今回、長年の憧れだった『Zippo(ジッポー)』を購入してみて思うのが、”『Zippo(ジッポー)』は手間を楽しむイキな大人のアイテムである”ということだ。
普通に考えて、100円で手入れの必要がなく軽くてコンパクトで使いやすいライターが手に入る時代に、わざわざ高価で重くて大きい、さらに手間のかかる『Zippo(ジッポー)』を購入する理由はない。
「火をつける」という目的を達成するだけなら100円使い捨てライターの方が合理性の観点から1000倍便利だ。
合理性だけを追求する人生ってつまらなくね?
しかし、合理性だけを追求すると人生がつまらなくなる。
人生を豊かなものにするには、手間を楽しむことができる心の豊かさが必要だ。
『Zippo(ジッポー)』はその際たる例と言ってしまっても過言ではないと思う。
手間だし、利便性を考えると100円ライターで十分なんだけど、俺は『Zippo(ジッポー)』を購入して本当に良かったと思っている。
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