今回はメゾンマルジェラのペンキ加工アイテムについて特集していく。
こんなにも美しい”汚れ”を俺は他に知らない。

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マルジェラはペンキ汚れに美しさをみいだした
最近ではペンキ加工されたファッションアイテムも増えてきたが、その元祖はマルジェラだ。
マルジェラは、作業員が現場で履き潰したかのような“ペンキ汚れ”に美しさをみいだした。
加工自体はそう難しいものではないだろう。
マルジェラの凄いところは、”概念”で勝負するところだ。
天才の所業
「清潔感と美しさ」という一般的なお洒落の概念をひっくり返した発想はもはや天才以外の何者でもない。
今回はそんなマルジェラのペンキ加工アイテムたちを紹介していく。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)ハンドペイント デニムパンツ
マルジェラのペンキ加工と聞いて真っ先に思いつくのがこのデニムパンツだ。
普通のデニムに白色のペンキをベタ塗りしたこのアイテムは通称ビアンケットシリーズと呼ばれ、服オタクたちを虜にしている。
着用を重ねるごちに自然に剥がれ落ちていく経年変化を楽しめるのが魅力。
デニムの特有のヒゲ&ハチノスの色落ちに加えて、自分だけのペンキのヒビ割れを楽しむことができる。
ペンキで塗り固められているから「バキバキに硬いのでは?」と思うかもしれないが、安心してほしい。
着心地に支障が出るような不快な硬さはない。糊付けされた新品のデニムの方が硬いくらいだ。
気になるに人は是非マルジェラの店舗で試着してみてほしい。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)白タグ ペンキ加工デニムジャケット
デニムパンツに続いて紹介するのが、全面ベタ塗りデニムジャケットだ。
これもパンチが強いデザイン。
着ている人がいたら二度見するくらいのオーラを放っている。
ここまで全面にしっかり塗られていると、もはや汚れ感は感じない。
塗りつぶされた白タグが美しい。
ペンキ加工は手作業で行われているから、多少塗りムラがある。
それが逆に良い雰囲気を醸し出している。
ちなみに、裏地にはペンキが塗られていない。
デニム本来の質感がチラ見えするのが妙にカッコよかったりする。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)ペイント レザーベルト
上質なヌメ革に大胆なペンキ加工を施したベルト。
インパクトは強いんだけど、デニムのような派手なペンキの剥がれ落ちはないから比較的取り入れやすいアイテムのはず。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)バイカラー レザークラッチバッグ
レザーのクラッチバッグにペンキ加工を施したアイテム。
ちなみに、「マルジェラ高くて買えない」という人には「カガリユウスケ」の”白壁シリーズ”がオススメ。
お手頃な価格でペンキ加工されたレザーアイテムを楽しめる。
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Maison Margiela(メゾン・マルジェラ) Tabi ダービーシューズ
マルジェラは革靴も容赦なく染め上げる。
フォーマルな革靴すらもペンキまみれにするのがマルジェラの美学。
最近街で旅シューズのパチモンをよく見かけるが、マルジェラが元祖だということを知っている人がどれくらいいるのかは甚だ疑問。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)オフホワイト Replica スニーカー
ドイツ軍のトレーニングシューズ「ジャーマントレーナー」を綺麗に染め上げた一足。
今回紹介するペンキ加工アイテムの中ではデニムパンツに並びカッコいい(主観)
単体で見るとめちゃくちゃカッコいいんだけど、これを履きこなすのは相当難しい。
価格、デザイン、ともにお洒落上級者向け。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)ペイントスニーカー
マルジェラのペンキ加工アイテムの中で一番有名なのが、このカラフルなペイントが施されたジャーマントレーナーだと思う。
このアイテムに関しては毎シーズン出ている印象。
カラフルなうえに攻めたデザインで、履きこなすのが難しすぎるけど、唯一無二のオーラを醸し出すスニーカーに仕上がっている。
Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)コンバース(CONVERSE)コラボスニーカー
俺がマルジェラのペンキ加工にハマったきっかけ。
「え?コンバースを塗りつぶすんだ!?」というあの時の衝撃は今でも覚えている。
真似して自分のコンバースをペンキでベタ塗りにしたのはイイ思い出。
2013年に発売されたアイテムで、今現在新品で入手することはできない。
どうしても欲しいという人はメルカリなどで探すとよいだろう。
メゾン マルジェラ × リーボック クラシックレザー タビ "ビアンケット"
リーボックとのコラボスニーカー。
この絶妙な塗りムラ感がたまんないんだよなぁ。
メゾンマルジェラの服はアート作品
今回は、メゾンマルジェラのペンキ加工についてフォーカスして解説した。
マルジェラは人々の常識を根底から覆す切り口が得意だ。
むしろ素敵なんじゃね?
大半の人はペンキが飛び散ったスニーカーをみて「汚れてるな」と感じるだろう。
しかし、マルジェラは違う。
高級素材を惜しみなく使った小綺麗なアイテムにペンキを散らしているから、”汚れている感”を感じさせない。
「むしろ素敵なんじゃね?」と思わせてくるのがマルジェラの凄いところだ。
マルジェラという美術
メゾンマルジェラの服はアート作品であり、そこに価値をみいだすかはあなた次第だが、少なくとも俺はめちゃくちゃ魅力的だと思うし、全力で推す。
この記事を通して、少しでも「ペンキ加工カッコよくね!?」と思ってくれる人が生まれたなら幸いだ。