今回は、ニューバランスの定番スニーカー「New Balance CM996」を購入したからレビューする。
実は初めて履いたのだが、「定番の人気スニーカーになるにはそれなりの理由があったんだな〜」と思わされた。
「どうしてそう思うのか?」も含めて解説していく。
ニューバランス(New Balance)とは?
ニューバランスは、アメリカに本社を置くスポーツシューズメーカー。
1906年、ボストンでアーチサポートインソールや偏平足などを直す矯正靴の製造メーカーとして誕生した。
社名の由来
ちなみに、社名の由来は「履いた人に"新しい(new)、バランス(balance)"感覚をもたらす」だそうだ。案外、適当な語呂合わせが社名の由来だったのが面白い(笑)
まるで雲の上を歩いているようだ(錯覚)
創業から50年ほど矯正用シューズのメーカーだったこともあり、履き心地には並々ならぬこだわりがある。
ラルフ・ローレン氏が残した「まるで雲の上を歩いているようだ」という表現はあまりにも有名だが、この「とことん履き心地にこだわる姿勢」と「その名に恥じない実力」がニューバランスが今日まで多くの人々に愛され続けてきた理由だろう。
誰もが知る定番人気スニーカー
街を歩けばニューバランスを履いている人に出会わない日の方が珍しい。
ニューバランスは、全世界の大人から子供まで、ファッションに興味がある人からそうでない人まで、本当に幅広い層から人気を集めるスニーカーブランドなんだ。
ニューバランスCM996について【M996との違い】
はじめに今回俺が購入した「ニューバランスCM996」について軽く紹介しておく。
「CM996」は日本において一番人気のモデルだ。
CM996は定番人気モデル
ニューバランスのスニーカーの中でも特に細身のデザインで、野暮ったさがないからカジュアルになりすぎないのが魅力。
一番の人気色は「グレー」だ。ニューバランスといえばこの色を思い浮かべる人も多いだろう。
街を歩けばこのスニーカーを見ない日はない、それくらい定番で人気のスニーカーがこの「CM996」なんだ。
アメリカ(USA)製「M996」との違い
ニューバランス初心者が混乱しがちなところで、実は今回紹介する「CM996」とそっくりな見た目の「M996」というモデルが存在する。
「M996とCM996、何が違うねん!」って感じだと思うから端的にいうと、「CM(クラシックモデル)」はアジア製の安価なモデルの意味。
本家の「M996」は「1000点中990点」とかいう超強気なキャッチコピーと共に誕生した「990シリーズ」の第3弾として1988年に誕生したモデル。
そんな「M996」のデザインはそのままに、人件費の安いアジアの工場で生産しているモデルが「CM996」なんだ。
「M996」はアメリカの工場で、「CM996」はアジアの工場で作られている。
両者の価格差は約2倍。
細かいことをいうと、実は素材やシルエットが微妙に異なっているんだけど、そこに2倍の価値があるかと言われると少々疑問が残る。
とにかく、「M996」と「CM996」の違いは生産国だ。
ニューバランスCM996の開封レビュー
早速開封していく。
シンプルでごちゃごちゃしてないパッケージが素敵。
うん、思ったとおりの配色。
濃淡のついたグレーの組み合わせがお見事。
多分俺が知ってる限りもっとも綺麗なグレーのスニーカーだ。
複数のパーツを組み合わせているから、一歩間違えると安っぽい印象になってしまうところ、見事に高級感を維持している。
革とメッシュ素材、プラパーツの配置が絶妙だ。俺はこのデザインに惹かれて買ったといっても過言ではない。
ニューバランスCM996を実際に履いてみてわかったこと
実際に1ヶ月ほど「ニューバランスCM996」を履いてみて分かったことを解説する。
まず1つだけ確実に言えるのは、とにかく軽くて履き心地がよいということだ。素足に近い感覚で、なんなら履いていることを忘れるレベル。
軽くないのに軽い(不思議)
不思議なことに、実際に重さを図ってみると飛び抜けて軽いわけではない。
ニューバランス996(27.5cm)の片足の重さを測ってみると318グラムだった。
試しに俺が持っている他のスニーカーの重さも測ってみたが、ホカオネオネのボンダイが293グラム、コンバースのオールスターは427グラムだった。
つまり、別に特別「ニューバランスCM996」が軽いわけではない。
しかし、実際に履いてみるとニューバランスが飛び抜けて軽く感じる。
ラルフ・ローレン氏の名言「まるで雲の上を歩いているようだ」はわりとマジだった。
CM996の履き心地の良さの秘密
この履き心地の良さの秘密を探ってみることにする。
まずはじめに目をつけたのはインソール。
正直、ペラペラでお世辞にもクッション性があるとは言えなかった。
次にソールのクッション性について調べてみた。
たしかにEVAでつくったオリジナル素材「C-キャップ(C-CAP)」は柔らかいけど、とはいえホカオネオネのボンダイのようなソールの厚みはないし、柔らかさもない。
べつにソールは柔らかくないしクッション性も感じないんだけど履きやすい。本当に不思議。
おそらくこの履き心地の良さの秘密は、矯正靴メーカーとして培った足全体を包み込むような靴の設計にある。
「このインソールを使っているから〜」とか、「丁寧なものづくりをしているから〜」とかそういう個別具体の理由ではない。根本のデザイン設計から違うのだ。
「ソールの柔らかさだけが履き心地の良さにつながるわけではない」ということを痛感させられたスニーカーだった。
ニューバランスCM996は雨の日には向かない
ちなみに、ニューバランスCM996は雨の日には履かないほうがいい。
なぜなら、アッパーにメッシュ素材が使われているため雨水を通しやすく、靴の中が水浸しになるから。
別にニューバランスCM996は防水を謳ったスニーカーではないし、メッシュ素材のアッパーは通気性が良いから快適な履き心地を実現するために必要な要素。
そもそも防水うんぬんを主目的にしたスニーカーではないが、念の為、防水性はないということを伝えておく。
雨の日にさくっと履く程度の防水性を求めるならエアフォースワンを、土砂降りの日の靴選びに困っているならブランドストーンのブーツを買っておけばOK。
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ニューバランスCM996は身長が盛れない
もう1つ補足する。
ニューバランスCM996は身長が盛れない。
27.5センチの場合、ソールの高さは2センチほど。
4センチ以上身長が盛れるホカオネオネのボンダイと比べると、いささか物足りない。
べつに身長を盛ることに特化したスニーカーではないから、とくに不満はないんだけど、念の為伝えておく。
身長を盛りたいなら別のスニーカーがよい
身長を盛りたいなら、ホカオネオネのボンダイか厚底のコンバースオールスターがおすすめだ。
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ニューバランスCM996のサイズ感【27.0と27.5の履き比べ】
今回は、Amazonの「Prime Try Before You Buy」という制度を使ってハーフサイズ違いで試し履きしてから購入した。
記事の最後で詳しく解説するが、Amazonで買えば家にいながら複数サイズをじっくり試し履きできる。
27.0センチと27.5センチの2サイズを試着してみたから、感想を伝える。
迷ったらハーフサイズUPがオススメ
たったハーフサイズの違いだが、かなり履き心地に差が出たから最低でも2サイズくらい履き比べてから購入するのをおすすめする。
両者をじっくりと見比べてもらうとシルエットや足幅に若干違いがあるのが分かると思う。
実際に履いてみるとその差は思っている以上に大きくて、普段27.5センチのスニーカーを履いている俺にとって27.0センチは小さすぎてつま先が窮屈だった。
ニューバランスCM996のサイズ感は「標準〜ちょっと幅細め」だから、もし迷ったらハーフサイズ大きいのを選ぶとよいだろう。
コーディネートの合わせやすさについて
ニューバランスCM996のコーディネートの合わせやすさについて解説する。
結論、どんなコーディネートにも合わせやすい。なぜなら、クセがないデザインだから。
コンバースなどもっとベーシックなスニーカーと比べても、不思議とごちゃつかないし違和感がないのがニューバランスCM996の不思議なところ。
パーツごとのカラーが統一されていて、色味にまとまりがあるのがごちゃつかない最大の理由だと思う。
履きこなしのコツとかない
上品なスラックスに合わせても、カジュアルなカーゴパンツに合わせてもカッコよくキマる。
だから履きこなしのコツとかは特にない。
脳死で履ける。そしてそれでカッコいい。
ニューバランスはダサくない(ただし例外アリ)
ニューバランスというと、なぜか”(ファッションに無頓着な)オタクのスニーカーでダサい”というイメージを持つ人がいる。
しかし、ニューバランス=オタクは過去のイメージだ。
事実、毎月のようにファッション誌でニューバランスが特集されているし、BEAMSとかそこらへんのお洒落なアパレル店員さん達もニューバランスを愛用している。
ニューバランスはダサくない。
ニューバランスを選ぶ上での注意点
「ニューバランス=ダサい」となる原因は明白だ。
なぜなら、あまりにも有名なブランドすぎて、ファッションに興味がない層・とくにこだわりがない層もニューバランスを履いているケースがあるからだ。
実は今回紹介した「ニューバランスCM996」はニューバランスの中では中価格帯のモデルだ。
最も有名なモデルとはいえ、実はそんなに安くない。
そしてニューバランスにはもっと安い、廉価版モデルが大量に存在する。
例えば上の写真のモデルがそれ。
「靴流通センター」のオンラインショップで見つけたモデルで、税込み7,590円。
「どうしたらこんな微妙なデザインが出来上がるんだよ!?」ってツッコみたくなるくらいダサい。
これを買うくらいなら、同価格帯で買える「ムーンスター」とかを買ったほうが絶対にイイ。
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ニューバランス、それ自体はダサくないんだけど、よくわかんない廉価版モデルは芋っぽくなるから選んではいけない。
何事にも例外は存在するから、上手く例外をかわす必要がある。
ニューバランスCM996を購入した感想
ニューバランスCM996を購入した感想をまとめていく。
結論、「快適な履き心地」と「どんなコーディネートにも合わせやすい」、最高のスニーカーだった。
ぶっちゃけ初めて足を通した時は「え?固くね??」と思ったし、「これ本当に履き心地いいのかよ?」と思ったけれど、今では20足以上ある俺のスニーカー達の中で最も履きやすいスニーカーだと思っている。
沼る、沼る、沼る
履く度にその履き心地に沼っていくのがわかる。
デザイン面も最高で、シルエットは細身で野暮ったさがない。そして、なによりカラーリング(色味)が好き。絶妙にニュアンスが違うグレーを使い分けていて、それがマジで収まりよくまとまっている。
やっぱり定番人気スニーカーとして多くの人に愛されているのにはそれなりの理由があった。
ぜひ一度、騙されたと思って試してみてほしい。
ニューバランスCM996をお得に買う方法
最後に「ニューバランスCM996をお得に買う方法」を解説する。
よく分からないアフィリエイトECサイトを紹介する気は一切ないから安心してほしい。
結論、Amazonで買うのが最もお得。
理由は下記2つ。
- 常に公式サイトよりも2,000~4,000円安く買うことができる
- 自宅でじっくり試し履きができる(しかも複数サイズOK)
Amazonで買うと安い
Amazonで買えば常に定価よりも2,000~4,000円安く買うことができる。
例えば、公式サイトでの販売価格(定価)は16,280円だけど、俺がAmazonで買った時は12,267円で買えた。
自宅が試着室に早変わり
Amazonには「prime try before you buy」というサイズ違いや色違いを7日間無料で試着できる制度が存在する。
例えば、俺の場合は今回27.0センチと27.5センチの2サイズを試着してサイズ感がちょうどよかった27.5センチを購入した。
最大6足まで同時に試着できるから、確実に自分の足にあったサイズを見つけることができる。しかも、送料と返送料は無料。
マジで神制度。
ショップの店頭で試着して、店員さんにプレッシャーをかけられることもなければ、せっかく行ったのに在庫切れに悩まされるなんてこともない。
もはやAmazon以外で購入する理由がない。
YouTubeで解説