今回は「バルマン(BALMAIN)」のスニーカーを4種、サンダルを1種紹介する。
どれも近未来的でラグジュアリーブランドの威厳を遺憾なく発揮しているスニーカーばかりだから、ぜひチェックしてみてほしい。
バルマン(BALMAIN)とは?
バルマンは1945年にパリでピエール・バルマンにより設立されたファッションブランド。
シンプルでクラシカルなデザインが特徴だ。
メンズ、レディースともに展開しており、バッグや財布、香水など幅広く取り扱っている。
創業者は3大デザイナーのピエール・バルマン
創業者のピエール・バルマンは、50年代に活躍し、バレンシアガ、ディオールと並んで3大デザイナーに数えられていた。
大衆への浸透具合から考えるとバルマンはバレンシアガ、ディオールより知名度は低めだが、世界的ラグジュアリーブランドの1つとして今日までその地位を保ち続けている。
バルマンの代表的なアイテム
バルマンの代表的なアイテムは、「バイカーデニム」と「香水(Elysees 64-83.)」だ。
特に創業当初から香水には力を入れていたようだ。ハイブランド商売の中でも最も利益率が高いのは香水という話は有名だが、そんな香水ビジネスにいち早く目をつけていたのは流石としか言えない。
積極的に他ブランドとコラボを実施!

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また、バルマンは2015年に発表されたファストファッションで有名なH&Mとのコラボを行い、2016年にはナイキとのコラボも実現させた。
近年のバルマンは、こうした積極的に他ブランドとコラボする動きで、今までバルマンとは縁がなかったような世代を積極的に取り込んでいる。
バルマン(BALMAIN)のスニーカーはダサい?
積極的に大衆に馴染みのあるブランドとコラボを行っているバルマンだが、バレンシアガなど他のハイブランドと比べるとイマイチ知名度が低いように思う。
知られていないだけで、バルマンはクリエイティビティの高い素敵なスニーカーをいくつも取り揃えている。
しかし、あろうことか「バルマン スニーカー」と検索すると、関連ワードに「ダサい」と出てくるではないか。
バルマンのスニーカーはダサくない!!!
それどころか、他ブランドでは類をみない斬新なデザインのスニーカーがめちゃくちゃある。
バルマンの汚名を晴らすべく、これからバルマンが展開するスニーカーたちをラインナップごとに紹介していく。
バルマンのスニーカー「UNICORN」
「UNICORN」は、神話上の生き物「ユニコーン」をイメージして作られたスニーカー。
一度見たら忘れられない強烈なインパクトのデザインが特徴だ。
「UNICORN」の特徴
バルマンのスニーカー「UNICORN」の特徴を掘り下げていく。
やはり印象的なのは先端が鋭く尖った「つま先」だろう。
未だかつて、ここまで先端が尖ったスニーカーを俺は見たことがない。
ソールにはバルマン独自の衝撃緩衝性クッションシステムを搭載している。
また、シューズ中心部の3本のバンドにシューレースを取り付けることでフィット感を向上させている。
バックから見たシルエットはこんな感じ。
衝撃的な先端のデザインと比べると、ずいぶんと落ち着いた印象。
ソールの裏側はこんな感じ。
滑りにくくするために、ラバー加工が施されている。
見た目だけでなく、しっかりと実用性を考慮して作り込まれている。
「UNICORN」のカラーラインナップ
「UNICORN」のカラーラインナップについて紹介していく。
王道のオールブラックも用意されているようだ。
ぶっちゃけ、かなり尖ったデザインだけに、カラーリングは落ち着いた色を選びたいという人が多いのではないだろうか?
揺らめく炎(フレア)を彷彿とさせるカラーリング。
ちょっとクセがあるものの、男が思う”カッコいい”を体現したようなカラーだ。(男ウケはかなり良さそう)
対象色であるブルーとオレンジのコントラストが目を引くカラーリング。
一目で”普通じゃない”感を与えることができる。
シンプルな服装にアクセントとして使ってあげると良さそう。
最後に紹介するのは、ソックス型。
BALENCIAGAの”スピードトレーナー”を火付け役に、一気に市民権を得たソックス型のスニーカーだが、ちゃっかりバルマンも取り入れているようだ。
バルマンのスニーカー「B-EAST」
「B-EAST」は、BALMAINのアイコンの1つであるライオンからインスピレーションを得て制作されたスニーカー。
ソールにライオンの爪を模したデザインが施されている。
「B-EAST」の特徴
「B-EAST」の特徴は、なんといっても”ソールの爪”ではないだろうか。
モンスターハンターの世界に出てきそうな”爪”のデザインは、かなり強烈なインパクトを残している。
ソールの真ん中に配置されている”バルマン独自の衝撃緩衝性クッションシステム”も特徴のひとつ。
上からみたシルエットはこんな感じ。
立体感のある爪のボコボコがはっきりと見て取れる。
バックシルエットはこんな感じ。
ゴツくていかちぃ。
ソールの裏側はこんな感じ。
もはや恐竜の足みたい。
「B-EAST」のカラーラインナップ
「B-EAST」のカラーラインナップについて紹介していく。
「UNICORN」同様に、「B-EAST」にもオールブラックのモデルがラインナップされているようだ。
ニューバランス996を思わせるグレーとクリーム色のカラーリング。
過去記事でも紹介したけど、ニューバランスのこのカラーリングは使い勝手が良すぎる。
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オールブラックで重くるしい雰囲気になることもなく、かといって激しく主張してコーディネートの邪魔をすることもない。
素晴らしい。
こちらは一風変わった迷彩柄の「B-EAST」。
古着のミリタリーパンツなどに合わせると良さそう。
最後に紹介する「B-EAST」はど派手なカラーリング。
このカラーリングをカッコよく履きこなせるのはかなりお洒落上級者だけなんじゃないかと思う。
バルマンのスニーカー「B-BOLD」
「B-BOLD」は、かなり近未来的なアッパーデザインが特徴のスニーカー。
決してごちゃごちゃしたデザインではない。シンプルでミニマムなんだけど、丸みを帯びたシルエットが未来都市を彷彿とさせる。
「B-BOLD」の特徴
「B-BOLD」の特徴は、上記でも述べたとおり、近未来的なデザイン。
「ソールが〜」、とか「アッパーが〜」とかじゃない。
全体的に他のスニーカーとは一線を画すデザインに仕上がっている。
特に”バルマン独自の衝撃緩衝性クッションシステム”が全面に押し出されたこの機構は見もの。
この機構はソールの前後に配置されている。
後ろからみたシルエットはこんな感じ。
BALENCIAGAのトリプルエスを彷彿とさせるようなゴツゴツしたバックソールが特徴的だ。
ソールの底はこんな感じ。
ハイブランドのこうした見えない細部のデザインへのこだわりがめちゃくちゃ好き。
「B-BOLD」のカラーラインナップ
「B-BOLD」のカラーラインナップについて紹介していく。
こちらは”BALMAIN”にペイントロゴがプリントされたデザイン。
個人的にマジでドンピシャのデザイン。黒地に白ペイントが施されたデザインに惹かれるのは俺がマルジェラの魅力に毒されているからかも(笑)
バルマンのシグネイチャーロゴが配置されたデザイン。
ブランドのロゴでごちゃごちゃするかと思いきや、品のある上品なデザインに仕上がっている。
ストラップベルトの装飾と独特なカラーリングが目立つ一足。
かなりクセが強いデザインだから合わせる服装を選ぶかもしれない。
「UNICORN」でも採用されていたソックス型の「B-BOLD」。
ソックス部分上部の”BALMAIN”のロゴに個性が光る。
バルマンのスニーカー「B-IT」
「B-IT」は、日本の伝統的な“下駄”やレーシングボートの「ヤー(yar)」ラインなどから着想を得て作られたサンダル。
ミニマリズムな流線形と張りのある贅沢なクッションパッドを組み合わせたデザインが特徴。
最近のサンダルトレンドぷっくりしたシルエットを取り入れたトレンド感あふれるアイテムだ。
白と黒のカラーリング、シャークソールの組み合わせはどことなくリック・オウエンスを彷彿とさせる。
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様々なブランドからインスピレーションを受けた、モードでラグジュアリーな雰囲気をまとったサンダルだ。
「B-IT」の特徴
「B-IT」の特徴は、丸みを帯びつつも先端を尖られたシルエットにある。
この先端の尖り具合は「UNICORN」を彷彿とさせる。
特に先端の尖り具合が飛び抜けて”モード感”を演出している。
サンダルの後ろ側のデザインはかなり丸みを帯びたシルエット。
曲線の美学を追求した”フェラーリ”と、尖り具合に全振りした”ランボルギーニ”を融合させたようなデザインだ。
上から見たシルエットはこんな感じ。
ぷっくりした”パデッドサンダル”の要素も取り入れている。
バックから見たシルエットはこんな感じ。
白と黒のカラーパターンがリック・オウエンスっぽい。
ソールの裏側はシャークソール仕様となっている。
「B-IT」のカラーラインナップ
「B-IT」のカラーラインナップについて紹介していく。
デザインが尖っているだけに、オールブラックでも十分にインパクトを発揮する。
こちらは手榴弾のようなボコボコしたデザイン。
”パデッド”のトレンドを遺憾なく発揮している。
バルマンのシグネイチャーロゴを全面に配置したデザイン。
(目がチカチカするが)インパクト絶大だし、俺は好き。
コルクソールを採用した「B-IT」。
かなり個性的だけど、履き込むほどに味が出て良さそう。
バルマンのスニーカー「B-COURT」
「B-COURT」は、オーソドックス(王道)デザインのスニーカー。
一方で、アッパーには上質なレザーが使われていたり、かかと部分に「BALMAIN」のロゴが刻印されていたり、と各所にバルマンらしさが現れている。
「B-COURT」の特徴
「B-COURT」の特徴は、シンプルでミニマムなシルエット。
先に紹介したような「UNICORN」や「B-EAST」のような派手さはないけど、それが逆に使い勝手の良さに繋がっていたりする。
アッパーは本当にクラシックなデザイン。
なんならZARAとかに売ってそう。
一方で、かかと部分には”BALMAIN”のロゴが刻印されている。
アッパーと同色だから分かりにくいけど、そのさり気なさがお洒落。
上から見たシルエットはこんな感じ。
一見するとハイブランドのスニーカーだとは分かりにくい。
後ろから見たシルエットはこんな感じ。
”BALMAIN”のロゴはあれど、遠くから見たら分からなそう。
ソールの裏側はこんな感じ。
見えにくいけど、ここにも”BALMAIN”の刻印が施されている。
「B-COURT」のカラーラインナップ
「B-COURT」のカラーラインナップについて紹介していく。
「B-BOLD」と同じく”BALMAIN”にペイントロゴがプリントされたデザイン。
シンプルに「BALMAIN PARIS」とプリントされたデザイン。
他のスニーカーラインナップでは見なかったような、ゴシック体で読みやすい、シンプルな文字プリントだ。
ネオングリーンを配置したハイブランドらしい攻めたカラーリング。
BALENCIAGAもそうだけど、ハイブランドってネオングリーン使いがちだよね。
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ハイカット版。
バルマンのシグネイチャーロゴを全面に配置したデザインになっている。
ラグジュアリースニーカーの頂点
今回は、バルマン(BALMAIN)のスニーカーを4種、サンダルを1種紹介した。
BALENCIAGAのスニーカーはよく街で履いている人を見かけるけど、バルマンのスニーカーはあまり見かけない。
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BALENCIAGAはホストや成金のイメージが定着しつつあるけど、バルマンは違う。上品で本物感のあふれるラグジュアリーさが漂っている。
デザインも近未来的で個性的なスニーカーが豊富に展開されている。
なぜかあまり注目されていないバルマンのスニーカーだけど、何かのきっかけでめちゃくちゃバズるかもしれない。
今のうちに要チェックだ。