今回は昇降デスクの選び方を解説する。
実際に半年使った俺の視点からぶっちゃけトークでレビューするから、昇降デスクの購入を検討している人は参考にしてほしい。
「昇降デスク(スタンディングデスク)」とは?
昇降デスクとは、別名「スタンディングデスク」とも呼ばれ、作業を行う天板部分の高さを自由に変えられるデスク(机)のこと。
座りっぱなしが体に負担をかけるという理由から、最近はリテラシーの高いベンチャー企業を中心にオフィスでも普及しつつある。
俺が「昇降デスク」を購入した理由
俺が「昇降デスク」を購入したキッカケは、リモートワークの導入で家で作業することが多くなり、少しでも作業環境を改善したいと思ったからだ。
高さを調節できる「昇降デスク」を使うことで、座ったままの作業に疲れたら机の高さを変えて、立ちながら作業をすることができる。
座りすぎの死亡リスクは最大40%増
そもそも人間の身体は座りっぱなしの生活スタイルに合っていない。
オーストラリアの研究機関の調査結果によると、「座りすぎの死亡リスクは最大40%増」とのことだ。
ほぼ毎日12時間以上、座ったまま作業をすることが常態化していた俺の腰は悲鳴をあげていた。
仕事環境と身体に投資するつもりで「昇降デスク」を購入した。
半年使って分かった「昇降デスク」のメリット
ここからは俺が実際に半年間使い続けて分かった「昇降デスク」のメリットを紹介する。
結論、身体への負担が随分と軽減されて身体が楽になった。
どうして身体への負担が減ったのか、具体的な理由は下記。
- 自分の椅子に合った高さに細かく調節できる
- スタンディングデスクとして使える
自分の椅子に合った高さに細かく調節できる
これは思わぬメリットだった。
というのも、今まで使っていた机は高さを調整することができなかった。
だから、椅子の高さを調整して、それでもしっくりこない場合はクッションなどを使って高さを調節していた。
しかし、「昇降デスク」は高さを自由に変えられるから、椅子やクッションで悪戦苦闘しなくて済む。
椅子と机の高さのバランスを適切に調整できたことで、身体に掛かる負担が一気に軽減した。
スタンディングデスクとして使える
そして、「昇降デスク」の一番の目玉機能がこれ。
一気に高さを上げて、スタンディングデスクに変身できる。
スタンディングデスクとして活用することで”立ち作業”を実現でき、座りすぎて疲れた腰を癒やすことができるというわけだ。
半年使って分かった「昇降デスク」のデメリット
続いて俺が実際に半年間使い続けて分かった「昇降デスク」のデメリットを紹介する。
「昇降デスク」のデメリットは、比較的高価であることだ。
一般的な机なら安くて3,000円〜から入手可能。しかし、昇降デスクはどんなに安くても15,000円以上する。
お求めやすい価格で有名なニトリやIKEAですら、まともな「昇降デスク」を買おうと思ったら一番安いモデルで29,990円〜という始末だ。
やはり価格の高さは「昇降デスク」の導入ハードルを引き上げているデメリットと言えるだろう。
昇降デスクの選び方【手動 vs 電動】
昇降デスクには「手動タイプ」と「電動タイプ」の2種類がある。
一長一短だから、「自分が重要視しているのはどこなのか」をしっかりと把握したうえで選んでほしい。
手動昇降デスクのメリット・デメリット
手動昇降デスクのメリット・デメリットは下記。
手動昇降デスクにはハンドルを回して高さを調節する「ハンドル式」と、ガス圧を利用して高さを調節する「ガス圧式」の2タイプがある。
それぞれのデメリットもしっかりと把握しておくべき。
手動昇降デスクの「メリット」
「ハンドル式」と「ガス圧式」のどちらにも言えるが、手動昇降デスクのメリットは比較的安価に手に入ることだ。
ニトリやIKEAで売られている最安の昇降デスクも「手動の昇降デスク(ハンドル式)」だ。
手動昇降デスクの「デメリット」
- ハンドルを回すのが手間(ハンドル式)
- 引き上げるのに割と力が必要(ガス圧式)
手動昇降デスクのデメリットは手動であるが故に、高さ調節に(人力の)手間がかかることだ。
電動タイプならボタンを「ポチっ」と押せば完了する作業を手動でする必要があるから、頻繁に上げ下げする人には地味に負担になるかもしれない。
電動昇降デスクのメリット・デメリット
電動昇降デスクのメリット・デメリットは下記。
電動で高さ調節ができるのは便利なんだけど、もちろんデメリットも存在する。
電動昇降デスクの「メリット」
電動で高さ調節ができることが最大にして唯一のメリットだ。
煩わしいハンドルを回す必要も無ければ、力を込めて机を引き上げる必要もない。
「ポチっ」とボタン1つで高さを変えられるのが電動昇降デスクなんだ。
電動昇降デスクの「デメリット」
電動昇降デスクのデメリットとして、価格が高いことがある。
ニトリでは9万円からだし、IKEAでも49,990円からだ。最低5万円は覚悟しておく必要がある。
また、電源を確保する必要があるため、コンセントが届く位置に設置する必要がある。
部屋がケーブルでごちゃつくのが嫌いな人にはデメリットかもしれない。
俺が「ガス圧式の手動昇降デスク」を選んだ理由
ここまで、昇降デスクのメリット・デメリット及び、手動・電動それぞれの紹介をしてきたが、俺はこれらを踏まえて「ガス圧式の手動昇降デスク」を選んだ。
俺が「ガス圧式の手動昇降デスク」を選んだ理由は下記の1点に尽きる。
もちろん、安いだけで使いにくいのは困る。”安かろう悪かろう”は最も愚かな買い物だ。
しかし、多くても1日に数回上げ下げする程度の俺の使い方だと手動であっても大した負担にはならない。
それなら価格が安い「ガス圧式の手動昇降デスク」で十分だろうというのが俺の判断だ。
価格が安いから
全ラインナップの中で一番安く購入できるのが、「手動昇降デスク(ガス圧式)」だ。
昇降デスクの購入を検討するにあたり、「電動昇降デスク」、「手動昇降デスク(ハンドル式)」、「手動昇降デスク(ガス圧式)」と3種類選択肢があったが、他が基本的に3万円〜からと高価な中で、ガス圧式の昇降デスクだけ15,000円〜から見つけることができた。
実際に「(ガス圧式)手動昇降デスク」を使って感じたこと
実際に半年「(ガス圧式)手動昇降デスク」を使って感じたことをまとめる。
- 手動の上げ下げでも問題ない
- 天板が大きいと作業効率が上がる
- 思ったよりもスタンディングデスクとして使わない
- 高さの微調整が本当に役立つ
手動の上げ下げでも問題ない!
購入時の予想通り、手動での上げ下げは大した負担にならなかった。
1日数十回上げ下げする人なら電動昇降デスクの方が良いかもしれない(そんな人がいるかどうかは不明)が、少なくとも在宅ワークで1日12時間パソコンの前に座っている俺でも上げ下げの手間はさほど感じなかった。
天板が大きいと作業効率が上がる
今回購入した「ガス圧式の手動昇降デスク」は、以前まで俺が使っていたデスクよりも天板が大きかった。
天板の大きさは作業効率に大きな影響を与えることが分かった。
狭い机だとパソコンとマウスで机が埋まってしまって、書類やその他必要なアイテムを並べておくことができない。取りに行こうとデスクから離れる度に集中力が削がれる。
昇降デスクに買い換える際、ケチって小さな昇降デスクを買ってしまうと作業効率が落ちるので、少なくとも幅90cm、縦60cmくらいは確保しておくことをオススメする。
思ったよりもスタンディングデスクとして使わない
これは実際に使ってみて分かったことだが、思ったよりもスタンディングデスクとして使う機会は少ない。
というのも、たしかにスタンディングデスクは腰への負担が少なくなるのだが、直立状態で作業するため足の裏が痛くなる。
30分も立っていられれば良いほうだ。
最近では、”スタンディングデスク”として立ち作業を前提とした高さのある机も売られているが、なんだかんだ言って座って作業する時間の方が多くなるし高さの調節できる「昇降デスク」を購入してほしい。
間違っても「スタンディングデスク」を購入してはいけない。
机の高さの微調整が本当に役立つ
これが一番良かった。
机の高さを細かく微調整できるので、自分が一番しっくりくる高さで作業をすることができる。
数センチの高さのズレ(違和感)がストレスを爆増させていることに気が付いたのは「昇降デスク」を使ったおかげ。
これにより、自宅での作業環境が劇的に改善し、身体への負担を軽減することができた。
俺が購入した昇降デスクはこちら
【ニトリ・IKEA以外】おすすめの「昇降デスク」ラインナップ
最後に、おすすめの「昇降デスク」を種類ごとに紹介する。
日常使いの家具(ベッドやタンス、ハンガーなど)はニトリやIKEAが企業規模を活かして優れた商品を出しているからそれを選んでもらえば良いが、「昇降デスク」のようなニッチな商品だと名もなきメーカーがいい商品を出していたりする。
今回俺が購入したのも、楽天で見つけたノーブランド品だが、マジで買ってよかったと思っているし、少なくともこの半年毎日使っているが不具合が出たことはない。
電動昇降デスク
おそらく最も定番の電動昇降デスク。
電動昇降デスクが欲しければ、これを買っておけば間違いない。
手動昇降デスク(ハンドル式)
ニトリやIKEAのハンドル式昇降デスクは3万円〜からだが、これなら2万円以下で買える。
ハンドル式が欲しければ、これが良いと思う。
手動昇降デスク(ガス圧式)
今回俺が購入したガス圧式の昇降デスク。
価格は15,000円ほどで、まともに使える「昇降デスク」の中では最安クラス。
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